2019/02/05
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カスタム研究所【Android】Android Tips:最も簡単なADB環境の作り方
今回はWindows PCからAndroid端末を操作できる「ADB環境」を構築してみようと思います。
ADB環境があれば、ADBコマンドを使ってAndroid端末をroot化したり、好きなファームウェアを入れたり、不要なアプリを消したり出来てとても便利です。
必要な物は「Android端末」と「Windows PC」と「USBケーブル」の3点のみです。
本記事では「Windows 10 Pro(64bit版)」と「HUAWEI P10 lite」を使って解説していきます。
作業の流れ
作業の大まかな流れとしては、
1, Windows PCに必要なプログラムをインストールする
2, Android端末側でADB操作を許可する
3, Android端末とWindows PCをUSBケーブルで繋ぐ
4, Windows PC側でADB操作を開始する
以上の4項目だけです。
1, PCにインストールする
今回は「15 seconds ADB Installer」という超簡単なプログラムを使用します。
まずは以下のリンクから「adb-setup-1.4.3.exe」をダウンロードしてください。
15 seconds ADB Installer
adb-setup-1.4.3.exe
※ウィルスチェック済です。
バージョン1.4.3が古くなった時は、最新版をダウンロードして使用してください。
※各自でウィルスチェックしてください。
【本家】15 seconds ADB Installer
https://forum.xda-developers.com/showthread.php?p=48915118
それでは15 seconds ADB Installerをインストールしていきましょう。
adb-setup-1.4.3.exeのアイコンをダブルクリックしてインストールを開始します。
インストール画面(コマンドプロンプト画面)が表示され、4~5個ほど質問されますが、全て「Y」と「Enter」と「次へ」を押していれば大丈夫です。
コマンドプロンプト画面が消えたらインストール完了です。
2, 端末側で許可する
Android端末の「設定→端末情報」と進み「ビルド番号」を7回タップしてください。
※機種によって設定メニューは若干違うと思います。
すると設定メニュー内に「開発者向けオプション」が表示されます。
「設定→開発者向けオプション」の中に「USBデバッグ」のスイッチがあるのでONにしてください。
次は、USBケーブルでPCとAndroid端末を繋いでみましょう。
3, USBケーブルで繋ぐ
PCとAndroid端末をUSBケーブルで繋ぐと、Android端末側の通知領域(ステータスバー)に「USBマーク」が表示されます。
ステータスバーを下に引っ張るとメッセージが表示されるので、
そのメッセージをタップして接続モード変更画面を出します。
これでAndroid端末側の準備は完了です。
では実際にPC側から操作してみましょう。
4, ADB操作を開始する
コマンドプロンプト(管理者)を起動します。
※コマンドプロンプトが見つからない方は記事最下部を見てください。
『□□□□□ device』と表示されれば無事に設定完了です。
※□□□□□の部分には端末固有の番号が入ります。
これでADBコマンドを使用できる状態になりました。
以上でADB環境の構築作業は終了です。
お疲れ様でした!
もしエラーが出るなら、次の項目を確認してください。
エラーが出たら
もし
『daemon not running. starting it now on port 5037』
というエラーが出たら、それはドライバに関するエラーです。
「Android端末用のADBドライバ」が正常にインストールされていないという事です。
ADBドライバはAndroid端末のメーカーWebサイトから入手可能です。
もしくはPCのCD-ROM内に入っています。
Android端末をUSB接続すると自動的にCD-ROMドライブが表示されます。
その中に入っている「HiSuite」というプログラムを入れる事でドライバも一緒にインストールされます。
ドライバがインストールされたらHiSuiteはもう不要です。アンインストールして構いません。
それでもダメなら「Google USB Driver」という汎用ドライバを入れてみてください。
大半のAndroid端末はこれで解決できます。
Google USB Driver
latest_usb_driver_windows-3.zip
※ウィルスチェック済です。
それでもダメなら、もう一度「USB転送モード」を確認してみてください。
例えば、HUAWEI端末の場合は「MTP」じゃなくて「PTP」じゃないと認識してくれませんでした。
上記以外のエラー
ADB環境構築時のエラーで次に多いのが『List of devices attached』です。
これは「USBデバッグ」のスイッチがOFFになっている時に表示されます。
もう一度「設定→開発者向けオプション」内の「USBデバッグ」のスイッチを確認してみてください。
コマンドプロンプトが無い!
Windows 10 Creators Update(Ver.1709) 以降、コマンドプロンプトはPowerShellに置き換えられました。
でもコマンドプロンプトが無くなった訳じゃなくて見えなくなってるだけです。
以下の設定を変更すれば今まで通りのコマンドプロンプトを利用できます。
1,デスクトップ画面の何も無いところで右クリックして「個人用設定」をクリックする。
3,「スタートボタンを右クリックするか・・・・」のボタンをOFFにする。
これで今後はPowerShellじゃなくてコマンドプロンプトを使えるようになります。