2019/02/05
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カスタム研究所【Windows/Android】テレビチューナー ピクセラ PIX-DT300の電源問題を解決する
電源問題というか、タブレットの充電特性と、OTGホスト機能の話になると思う。
前記事(Windows/Android対応 テレビチューナー ピクセラ PIX-DT300を買ってみた)でも少し触れたが、AST21に繋いだPIX-DT300でテレビ視聴していると、どんどんバッテリーが減っていく。
PIX-DT300の消費電力は、わずか0.445W
そのうえ2A電源+充電機能付きOTGケーブル使用なのに充電が追い付かないのはおかしな話だ。
ルートアール 電圧チェッカーで調べてみたところ0.6Aしか流れていない。
5.04V x 0.6A = 3.024W(入力電力)
3.024W(入力電力) – 0.445W(PIX-DT300) = 2.579W(AST21の消費量)
2.579W / 5.04V = 0.511706349A(実質電圧)
実質は0.5Aしか流れていない事になる。
AST21の純正ACアダプタは「OUT 5.2V 1.35A」なので7.02Wが最大値である。
7W対応のタブレットなのに、バッテリーが減ってる状況にも関わらず3Wも流れないのはおかしい。
これはAST21が受け入れてない証拠だ。
基本的に安物ACアダプターに出力電力を調整する機能は付いてない。
繋いだ機器から要求された電力を、最大値までの範囲で供給するだけ。
入力電力を調節してるのはタブレット側だ。
タブレット自身がバッテリー状態を判断して入力値を決めている。
たしかタブレットの充電モードは2個くらいしかなかったはず。
「通常充電モード」と「トリクル充電モード」の2つくらいだろう。
※トリクル充電とは「放電した分を微小の電流で補う充電法」です。
だとしたら、それぞれの充電モードに合わせたタイミングでUSBを挿せば良いのでは?
ということで、2つのモードがあると仮定して実証実験してみる。
【現状】
タイミングを全く考えずに「OTG+充電」を始めちゃうと毎時10%づつバッテリーを消費していく。
【想像】
だいたい残量90%くらいまでは通常充電(もしくは急速充電)を行い、残りの10%はトリクル充電で少しづつ充電している。
【だとしたら】
一般的に充電しようと思うのは「バッテリー残量が減ってきた頃」だ。
それは主に0%~90%の間(通常充電モード)だろう。
だから9割の確立で失敗していたのかも。
やってみょう!
まずはチューナーは繋がずに「充電機能付きOTGケーブル」だけで充電だけを行う。
普通に1A程度が流れている。
満充電になってもUSBケーブルを抜かずに放置する。
約20分ほど放置で入力電圧が0.2A前後まで落ちてきた。
もっと放置すれば0A近くまで落ちるはずだが、Lyはそこまで待てない(笑)
今だ!このタイミングだ!
ここでPIX-DT300をぶっ刺す!
やった!成功!
見事に1A以上をキープできている!
これが正解だ!
【まとめ】
・「充電機能付きOTGケーブル(OTGモード)」の仕様上、電池マークは充電中に変わらない。でも実際には充電されている
・「通常充電→トリクル充電→満充電」を超えてからPIX-DT300を繋げば連続視聴ができるようになる
・チューナーを挿すのは一番最後
このやり方で常に残量100%の状態で連続視聴が出来るようになりました。
今回の検証で使った機材
・ASUS MeMO Pad 8 AST21 au(root化済み)
・Windows/Android対応 テレビチューナー ピクセラ PIX-DT300
・ルートアール 充電可能 4ポートスリムOTGハブ + microUSBケーブル RUH-OTGU4+C
・ルートアール USB 簡易電圧・電流チェッカー 2ポート出力 VA同時表示対応 RT-USBVA3
・ELECOM microUSBケーブル 超急速充電対応 スリムタイプ 2A出力 1.2m ホワイト MPA-AMBCL2A12WH