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LINEモバイル:データフリーのビデオ通話が全く使い物にならない

time 2019/01/23

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カスタム研究所【ネットワーク】LINEモバイル:データフリーのビデオ通話が全く使い物にならない

LINEモバイルの「データフリー」なら「ビデオ通話し放題」だろうと思って通話SIMカードを契約しました。

ですが現実はそう甘くはありませんでした。
いくら工夫して良好な通信環境を整えても、LINEモバイル自体の通信速度が遅すぎて「無料ビデオ通話」が全く使い物になりません。

過去記事(兵どもが夢の跡)
LINEモバイル:データフリーなビデオ通話で防犯カメラを構築してみた
Wi-Fiモバイルルーター:FREETEL ARIA2(FTJ162A)を買ってみた

そこで今回は「LINEモバイルがどれほど遅いのか」を
auひかり楽天モバイルUQモバイルLINEモバイル」の4サービスで比較&検証してみました。

ちなみにLINEアプリの無料ビデオ通話には「低画質モード」と「高画質モード」の2種類があるようで、回線速度に応じた画質モードが勝手に適用されます。
ユーザーがビデオ画質を選ぶ事は出来ません。

 

au光+MVNO 3社での比較動画

まずは比較動画をご覧下さい。
※画質の違いにも注目してください。

★この動画は「スマホ版LINEアプリ←→PC版LINEアプリ」の2台間でLINE無料ビデオ通話を行い、PC版LINEアプリのビデオ画面をキャプチャしたものです。

★バックの大画面が元動画(サンプル動画)で、下段がau光+MVNO 3社のキャプチャ動画です。
元動画とキャプチャ動画を比べれば遅延やフリーズ状況が目視できます。

★機器構成は下図の通り。
図中の「モバイル回線」の部分を4サービスで置き換えて検証しました。

★検証した通信回線は以下の4サービスです。
auひかり
楽天モバイル(低速/1Mbps以下)
UQモバイル(低速/300Kbps以下)
LINEモバイル

auひかりはあくまでも比較用です。
楽天モバイルは「スーパーホーダイ」の低速モード(パケットを消費しないモード)です。
UQモバイルは「ぴったりプラン」の節約モード(パケットを消費しないモード)です。
※LINEモバイルは
ソフトバンク
回線です。LINEモバイルには低速や高速などのモードは存在せず、常に「高速通信状態」です。

各種フレームレートの違いから多少の誤差はありますが、なるべく現実に近づくようタイムラインを微調整してあります。
なので超精密な動画とは言えませんが、遅延やフリーズの発生状況は目視できると思います。

 

トラフィック計測

検証動画はわずか1分ほどの動画ですが、実際には60時間ほどかけて速度検証&撮影を行いました。

その中から、
「最も遅延が酷かったLINEモバイル」と
「最も優秀だった楽天モバイル」の
10分毎の平均速度(24時間分)を一覧表にまとめました。

※毎時00分は誤差が生じやすいので割愛しました。

一覧表の数値では大差無いように見えますが、検証動画では明らかにLINEモバイルのほうが遅延が酷いです。
しかもLINEモバイルは「低画質モード」ですが、楽天モバイルは「高画質モード」です。
どう考えても楽天モバイルのほうが総データ使用量は多い(=通信速度が速い)です。

なぜ数値上では大差無いのに楽天モバイルだけ遅延が少ないのかというと、
楽天モバイル回線には「瞬間的に超速くなる時が多々ある(バースト機能とは別物です)」という特徴があり、その瞬間に動画のキャッシュが貯まるからです。
逆にLINEモバイル回線は「一定以下の速度」しか出ないのでキャッシュ不足が頻発します。

ちなみに12時間あたりの総データ消費量は、
楽天モバイル:約1000MB
LINEモバイル:約800MB
でした。
同じ利用時間なのに約200MBの差が出たのは「速度差」があるからです。

 

LINEモバイルが最も酷かった

楽天モバイル(ドコモ系)】
映像は高画質モードなのに最も遅延が少ない回線でした。
高速通信容量を消費しない「低速モード(使い放題)」なのに実用に耐える良回線です。

UQモバイル(au系)】
低速モード(最大300Kbps)で、なおかつ低画質モードなのに遅延やフリーズが多発します。
動画閲覧やSNSには不向きな中途半端な回線です。

LINEモバイル(ソフトバンク系)】
自社回線+自社サービス+低画質モードなのに遅延やフリーズ多発でビデオ通話どころでは無かったです。

結論として「LINEモバイルのデータフリーは使い物にならない」というのが現実でした。
Lyが契約前にイメージしていた通信品質じゃないので「違約金」さえ無ければ今スグにでも解約したいくらいです。
※LINEモバイル 通話SIMの違約金(解約手数料)は10584円(税込)です。

 

あとがき

今回は、利用者数が少なくて快適だと考えられていた「ソフトバンク回線」での速度検証でしたが、2019年度のソフトバンク回線はかなり速度低下しています。
LINEモバイルの自社サービスである「無料ビデオ通話」でさえ正常に利用できないほど通信速度が遅いです。

平均速度150KbpsではInstagramにアップされた高画質動画をサクサク見る事なんて到底不可能ですし、Twitterですら厳しいと思います。

これでは「○○フリー」なんて完全に無意味です。
LINEモバイルの唯一のメリットは「LINEアプリの年齢認証(ID検索)だけ」という事です。

一般的に「○○フリー」と書かれていたら「使い放題」と解釈してしまうはずですが、きっとLINEモバイルとしては「快適だとは言ってない。」って感じなのでしょうね(苦笑)

Lyも「○○フリー」という文言に見事に釣られてしまいました。

通信業界は「ベストエフォート」や「○○○とは言ってない」といった小細工(言い回しや表現で騙す手口)が多すぎます。
いくら重要な国家インフラとはいえ「通信事業者は総務省に守られた詐欺組織」と言っても過言ではないと思います。

姑息な手口で、消費者を騙してまで、たくさん稼がないと通信インフラって維持できないんですかね?

何はともあれ、LINEモバイル関連の記事はこれが最後になると思います。
これ以上、追求しても面白くなさそうなので興味が湧きません。

Lyは12ヶ月目の満期が来たらLINEモバイルは解約します。

 

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カスタム研究所(所員:ライ)

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