2019/02/05
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カスタム研究所【その他】LINE Clova:Clova Friends(SALLY)を分解してみた
Clova Friendsの中身がどうなっているのか気になっていたんだけど、
ググっても情報が出てこないし、やっと見つけた情報源は「有料プランを購読しないと見れない」ようなので自分で分解することにしました。
内部構造が分かっていると何かと便利なのでぜひ参考にしてください。
分解動画
LINE Clova:Clova Friends(SALLY)を分解してみた
Smart Speaker disassembly Instructions
パーツチェック
それでは実装パーツを見ていきましょう。
※画像サイズ大きめです(10MB前後)
Clova Friendsのメイン基盤です。
Lyが想像してた以上にしっかりと作られています。
何故かSoC用の放熱板が半田溶接されていたので開けるのに苦労しました(苦笑)
Clova Friendsの搭載SoCは「Qualcomm APQ8009(Snapdragon)」です。
その上が主記憶装置である「Samsung KMFN60012M(eMMC/8GB)」で、
その右にある小さいのが電源管理用の「Qualcomm PM8916」ですね。
左上に見える「LDH6x」はチップアンテナかな?よく分からん。
中央に見える「NTP8824A」がDAC(Digital Analog Converter)ですね。
ここでデジタル音声とアナログ音声を変換しています。
耐久性を考慮して105℃ 電解コンデンサを搭載していますね。
これなら3~5年くらいは普通に使えそうです。
左側に見えるのが音声入力用SoCである「Conexant CX20921-21Z」です。
スマートスピーカー製品でよく使われている汎用チップです。
Clova Friends背面にあるボタン用のサブ基板です。
上から「LED/マイク/Bluetooth/音量+/音量-」です。
Clova Friends miniではフレキシブル基盤(ペラペラの薄いやつ)に変更されています。
前面の鼻ボタン用のサブ基板です。
こちらもClova Friends miniではフレキシブル基盤(ペラペラの薄いやつ)に変更されています。
Clova Friendsの頭部にあるマイクx2個です。
小さいのに高性能です。
Clova Friends最下段(LEDが回る部分)のサブ基盤です。
この基盤の裏側にLEDが実装されてるはずなんですが、これ以上は分解できませんでした。
※無理するとたぶん破損します。
Clova Friends搭載のリチウムイオンバッテリーです。
汎用品のセルバッテリーと同じ3.78V 2950mAhなので自分でも交換できそうです。
※寸法を図るのを忘れてました(汗)
こちらが全パーツ一式です。
ロケットのように上段(基盤部)中段(スピーカー部)下段(LED部)と3段に分かれていました。
当初は「Clova Friendsをぶった切ればminiになるじゃね!?」と思っていましたが、そんな訳にはいかないようです(笑)
あとがき
たんに製造原価を抑えるだけならMediaTekあたりのSoCを採用しそうですが、敢えて相性問題の起こりにくいSnapdragonを搭載したのは「将来性」を優先した結果だと思います。
しかもこれを3000円台(セール等々)でバラまいている訳ですから、LINE社のスマートスピーカー分野進出(VUI開発)への本気度が伺えます。
Clova Friendsが安売りされているからといって「安物」という訳ではありません。
Clova Friendsのスピーカーは「パッシブラジエーター方式」なのでminiよりも低音が出ます。
※Clova Friends miniは密閉型です。
バッテリー容量と音圧を優先したい方はminiよりもClova Friendsを選んだほうが良いです。