2019/02/05
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カスタム研究所【Windows】インテルはいってるタブレット Si03BF を買ってみた
ビックカメラで税込み26000円(5000P付与で実質2.1万円)でSi03BFを買ってみた。
10インチでフルHDのWinタブが約2万円なら安いと思う。
今回は、同じ10インチクラスのLenovo MIIX3 80HV0055JPと比較しながらSi03BFの使い勝手をレビューしてみる。
まずはCPU-Z・GPU-Zで基本スペックを確認してみる。
「ブラウザ中心の普段使い」としてはAtom X5-Z8300よりも、Atom Z3735Fのほうが快適。
「SoC周波数」も「メモリ帯域」もZ8300が有利だが、唯一「HD Graphics」だけはZ3735Fに負けている。
これの差が実は大きい。
【新】Atom X5-Z8300
4コア 4スレッド 1.44 GHz~1.84 GHz(バースト時)
DDR3L-RS 1600(MAX帯域 12.8 GB/s)
Intel HD Graphics 200 MHz~500 MHz(バースト時)
最大解像度 1920×1080
対応USB 3.0
【旧】Atom Z3735F
4コア 4スレッド 1.33 GHz~1.83 GHz(バースト時)
DDR3L-RS 1333(MAX帯域 10.6 GB/s)
Intel HD Graphics 311 MHz~646 MHz(バースト時)
最大解像度 1920×1080
対応USB 2.0
昨今のインターネット事情としては「リッチコンテンツ(動画や画像を多用したWebサイト)」が増えている。
だからSoCの演算性能よりもグラフィック性能のほうが重要視される。
廉価版タブレットに多く使われている1280×800(WXGA)での表示ならZ8300のほうが圧倒的に快適だが、
フルHD(1920×1080)で使うなら、間違いなく旧Atom(Z3000シリーズ)のほうが快適だ。
実際に「Lenovo MIIX3 80HV0055JPのほうが快適」というのがLyの感想です。
OSから見たシステム情報
ハードウェア構成は64bit対応なのに、あえて32bit版のWindows 10 Home がプリインストールされている。
この手の廉価版WinPCは、基本的にメモリもストレージも少ないので64bit版である必要が無いからだ。
ディスクの管理
OSプリインストモデルらしい標準的なパーティション構成です。
Windows 10をクリーンインストールすれば「回復パーティション」を削減できるので、あと300MBほど空き容量を増やせそうです。
デバイス情報一覧
Lyが気になったのは、Wi-FiとBluetoothの統合モジュール「Intel Dual Band Wireless AC 3165」のところ。
AC3165と言えばBluetoothが不安定な事で有名だ。
実際に、Bluetoothキーボードが突然動かなくなったり、数分ほど放置するだけでペアリング機器が消えたりする。
これが発症すると再ペアリング出来ない(ペアリングされた状態のまま接続だけが切れているから)ので、Si03BFを再起動するしかない。
ほとんど誤差の範囲で大差なし。
SSD非搭載の廉価版Winタブにありがちなベンチ結果だ。
次は外観とポート類を確認してみる。
背面はアルミ製。
カメラ窓が四角いのが「いかにも中華デザイン」と思わせる。
バーコード下の文字列が製造日(2015年12月製造)だと思われる。
キーボードと本体の接点は5極。
5極ということはUSB規格での接続と思われるので「USBセレクティブサスペンド」の設定は無効にしておいた良さそうだ。
※コントロールパネル→システムとセキュリティ→電源オプション→プラン設定の変更→詳細な電源設定の変更→USB設定→USBのセレクティブサスペンドの設定→無効
I/Oポートは左から、
・microSDカードスロット(microSDHC MAX32GBまで)
・リセットボタン穴
・DCソケット(外径2.35mm 内径0.7mm 中心が+極)
・USB type-a(USB3.0 充電不可)
・miniHDMI(1.4a 出力のみ)
・microUSB(USB2.0 充電不可)
・オーディオジャック(3.5mm CTIA規格)
・マイク穴
サイズはLenovo MIIX3 80HV0055JPとほぼ同じ。
↑Si03BF
タッチパネルはインセル型なので真正面以外からは画面がギラギラして見づらい。
もっと傾けると全く見えなくなる。
若干だが画面周囲から光漏れが発生している。
タッチ反応もいまいち宜しくない。
当然ガラスではない(たぶん樹脂製パネル)なので指滑りも超悪い。
↑Lenovo MIIX3 80HV0055JP
こちらもインセル型だが、パネル表面はガラス製なので指滑りも反応も大変良い。
ただし安物コーティングなのでGorilla Glassほどのすべすべ感は無い。
Si03BFの画面パネルについて気になった点が一つある。
正面から見ると普通の画面だが・・・
スマホ等の「安物ガラスフィルム」に有りがちな幾何学模様だが、これはタッチ感度を上げるための「電極」らしい。
この模様が画面全面に刻まれているので、
斜めから見た時にすごく気になるし、なんだか気持ち悪い。
次は付属の純正キーボードをチェックしてみる。
パッと見は普通のキーボードだが・・・
よく見るとファンクションキーが青色で印刷されている。
この青文字は「Fnキーと同時押し」によって利用できるという、なんとも日本人には使いづらい仕様だ。
「¥」や「パイプライン(縦線)」「アンダーバー」まで青色だ。
キーボードが海外仕様なのは理解できるが・・・大変使いづらい。
最後に、付属マニュアルから特筆すべき点だけを抜粋・転載してみる。
ん!?
USBハブは使っちゃダメなのか!?
※大丈夫です。普通にUSBハブ使えましたww
ぶっちゃけ「株式会社シアル(SiAL)」のアフターサービスは良くないです。
Si03BFのBluetoothがあまりにも不安定すぎたので、SiALに電話で問い合わせしましたが、
「担当から折り返し連絡させます」と言われたきり連絡が来ません。
仕方ないのでビックカメラ(販売店)に相談したところ、迅速に新品と交換してくれました。
ただしAC3165のBluetooth問題は「ドライバの出来が悪い」のが主原因なので、
Microsoft社が改善してくれない限り根本的な解決策はありません。
Si03BFを購入検討中の方は、まずは「保証無償修理規定」をよく読んでください。
1,メーカー保証期限内でも「送料は自己負担」です。
2,ヤフオク等の「個人売買」では無保証になる場合があります。
これは「納品書(領収証)の名義」と「無償修理申請者(現所有者)の名義」が異なると、無償修理を断られる可能性があるということです。
3,メーカー保証の範囲は「本体のみ」です。
純正キーボードは保証対象外ということです。
4,「長時間使用」や「車両・船舶への搭載」も保証対象外です。
5,OSのクリーンインストールは保証対象外です。
6,プリインストOS以外のソフトウェアでのOS破損は保証対象外です。
SiALの保証規定は異常に厳しいですねぇ。
不良品を交換してもらうのに「送料自己負担」なんておかしな話です。
まぁ、現実には「SiALの判断次第」ということなんですが、
このメーカーは全く頼りにならないので、返品不可やメーカー丸投げの「アフターサービスが良くない販売店」から購入するのは避けたほうが良さそうです。
もちろん「個人売買の中古品」なんてのは絶対に避けましょう。
購入するなら「ビックカメラ」でw (・ω・)ノシ
【オマケ】
Si03BFのドライバ類は公式サイトでも公開されていないので、実機から吸い出したドライバ類を置いておきます。
クリーンインストール時に必要になるはずです。
Si03BF 2016-04-10 16-49-38.zip(約188MB)