2019/02/05
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カスタム研究所【その他】LINE Clova:Clovaを運転中のハンズフリー機器として使う
運転中のスマホ通話規制や取締がどんどん厳しくなっているので、別途でハンズフリー機器を購入したり、カーナビとBluetooth接続してハンズフリー通話している方も多いと思います。
※道路交通法の解釈については記事後半で解説します。
ですが一般的なハンズフリー機器やカーナビでは「LINE無料通話」が動作しないケースが多いです。
今のところLINE無料通話が確実に利用できるハンズフリー機器ってClovaしか無いんですよね。
そこで今回は「カーナビ非搭載の自動車」で、
090通話とLINE無料通話の両方をハンズフリー可能にする方法を書いてみようと思います。
ちなみにLyは実際にこれでハンズフリーしてます。
ちゃんと動いているし、とっても便利ですよ。
もくじ
1, 必要なもの
2, Lyが買ったもの
3, 事前準備
4, 大まかな流れ
5, テザリングを自動化する
6, 動作検証
7, あとがき
8, 道交法の解釈について
必要なもの
・テザリング可能なスマホ(本記事ではHUAWEI P10 liteを使用しました)
・Bluetooth接続のハンズフリーキット
・LINE Clova(Friends mini推奨)
Lyが買ったもの
Lyが実際に購入したものを紹介します。
お金をかけ過ぎては本末転倒なので中華製の安物ばかりです。
ですが実際に運用できていますので参考にしてください。
購入額:2000円

まだどの車に取り付けるか決まっていなかったので「音声を外部出力できるレシーバー」が第一希望でした。
Amazonではサンバイザーに挟むだけの一体型レシーバー(マイク&スピーカー内蔵タイプ)が人気なんですが、敢えてマイク位置を自由に配置できる「分離型」を選びました。
スピーカー非搭載なのでカーオーディオのAUX端子に繋ぐか、別途でスピーカーを購入する必要があります。
中国製の安物なのでメーカー名は定かではありません。
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購入額:1000円

家族と相談の末に「軽トラ」にハンズフリー機器を取り付ける事が決まりました。
でもLyん家の軽トラには純正AMラジオ(AUX端子無し)しか付いていませんので、別途で外部スピーカーを購入する必要あります。
Amazonで「小型・配置が自由・音量が大きい・激安」で選んだらこれに辿り着きました。
中国製の安物なので音楽を聞けるようなクオリティでは無いですが、3W+3Wなので音声を聞き取るには十分過ぎるほどの音量です。
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購入額:300円

「Bluetoothレシーバー」と「USBスピーカー」を繋ぐのに必要になりました。
2個入りだけど1個しか使いませんでした。
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購入額:5400円

持ち歩くならコンパクトなminiのほうが良いし、
背が低いほうがドリンクホルダーにも置けるので便利です。
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ちなみにClovaはどこで購入しても同じ金額なのでポイントや割引クーポンを利用して購入したほうがお得です。
敢えて提案するなら「Yahooプレミアムの2000円OFFクーポン」ですが、ご利用のYahooIDが「対象ID(抽選で選ばれるらしい)」である必要があります。
またこのクーポンは「クレカ番号1個につき1回しか発行されない」ので計画的に利用する必要があります。
ジャパンネット銀行のVISAデビットカードなら何個でもクレカ番号を発行できますが、後々のことまでをちゃんと考えてから利用したほうが良いです。
Clovaの屋外利用
Clovaはネットワーク接続が切れると何もできません。
メッセージも通話も会話すらも全く受付けてくれなくなります。
なので屋外では「スマホのテザリング機能」を利用します。
Clovaの対応BluetoothプロファイルについてClovaカスタマーに問い合わせたところ「非公開です」と返事が来ました。
どうやら企業秘密らしいです(笑)
なのでClovaのBluetoothで何ができるのかは謎です。
Clovaは複数のアクセスポイント(接続先)を記憶できるんですが「接続先の指定」はできません。
また、どのような基準で接続先を選んでいるのかも分かりません。
自宅に居るのに(Clovaは自宅の無線LANに接続中なのに)
スマホのテザリングをONにしただけで何故か勝手にスマホに接続されたりします。
企業秘密が多すぎてClovaの挙動は全く読めません。
なのでClovaの接続先を上手くコントロールするには「他に選択肢が無い環境」を作ってやるしかありません。
事前準備
●まずはClovaを「スマホのアクセスポイント」に接続します。
1回でもテザリングしておけばClovaが接続情報を記憶してくれるので、以後は勝手に繋いでくれます。
●スマホとハンズフリー機器をペアリングしておきます。
後半で解説する設定に必要なので、ハンズフリー機器はONにしておいてください。
大まかな流れ
Clovaでハンズフリーするまでの「大まかな流れ」を書いてみます。
↓↓↓↓↓
Clovaと一緒に出掛ける時はスマホのアクセスポイントをONにする
↓↓↓↓↓
Clovaが勝手にスマホを選んで接続してくれる(※スマホしか選択肢が無いから)
↓↓↓↓↓
屋外でハンズフリー通話(LINE無料通話)する
↓↓↓↓↓
帰宅したらはスマホのアクセスポイントをOFFにする
↓↓↓↓↓
Clovaは自宅Wi-Fiに勝手に繋がる
ただしこのままでは出掛けるたびに手動操作(テザリングON/OFF)を行う必要がありとても面倒です。
なのでアプリで自動化します。
テザリングを自動化する
スマホのアクセスポイント(テザリング)のON/OFFを自動化するには「MacroDroid」というアプリを使います。
MacroDroid
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.arlosoft.macrodroid
MacroDroidが動作するきっかけ(トリガー)は「Bluetooth機器の有無」です。
「スマホとBluetooth機器(ハンズフリー機器)が繋がっているかどうか」という判断条件によって、テザリングのON/OFFが行われます。
以下にMacroDroidの設定方法を記載しておきます。
1, MacroDroidを起動します。

2, 「マクロの追加」をタップする。

3, 「Connectivity」をタップする。

4, 「blutoothイベント」をタップする。
※blutooth接続の許可を求められたら「許可」します。

5, 「デバイスの接続時」をタップする。

6, ハンズフリーに使う機器を選んでタップする。
※Lyのハンズフリーデバイス名は「JRBC01」でした。
これでトリガーは設定完了です。
次はアクションを設定します。

7, 「アクションタブ」をタップしてから、
「Connectivity」をタップする。

8, 「テザリングのオン/オフ」をタップする。


9, システム権限が云々と表示されたらMacroDroidに権限を付与する。

10, 注意文が出ても気にせずOKをタップする。

12, 「テザリングを有効化」を選んでOKをタップする。

これでトリガー~アクションまでの設定が完了しました。
12, 最後に「右下のレ点」をタップします。

13, マクロ名を記入したらOKをタップして保存しましょう。
次は【テザリング自動OFF】を設定します。
設定手順は「テザリング自動ON」のとほぼ同じです。
1, MacroDroidを起動します。

2, 「マクロの追加」をタップする。

3, 「Connectivity」をタップする。

4, 「blutoothイベント」をタップする。

5, 「デバイスの切断時」をタップする。

6, ハンズフリーに使う機器を選んでタップする。

7, 「アクションタブ」をタップしてから、
「Connectivity」をタップする。

8, 「テザリングのオン/オフ」をタップする。

9, 注意文が出ても気にせずOKをタップする。

10, 「テザリングを無効化」を選んでOKをタップする。

11, 「Wi-Fiを有効化」を選んでOKをタップする。
※テザリング終了後に自動的にWi-FiをONにするためです。

これでトリガー~アクションまでの設定が完了しました。
12, 最後に「右下のレ点」をタップします。

13, マクロ名を記入したらOKをタップして保存しましょう。
以上でMacroDroidの設定は完了です。

↑こうなってればOK!!
これでスマホとハンズフリー機器が繋がれば自動的にテザリングONになり、ClovaはスマホのWi-Fiを利用するようになります。
逆にスマホとハンズフリー機器が切れれば自動的にテザリングOFFになり、Clovaは別のWi-Fi(自宅のWi-Fiなど)を探して利用するようになります。
MacroDroidアプリ実行に必要な「権限付与」と「バッテリー最適化を無視」を設定する事をお忘れなく。
ただしHuawei端末では上記設定を行っても正常動作しない可能性があります。
Lyが持っているP10liteでは正常動作していますが、
nova lite 2では「テザリングON/OFF」が動作してくれませんでした。
Huawei端末はOSが特殊なので機種によって動作がバラバラです。
動作検証
Lyはこんな感じで組みました。
総額3000円くらいです。
実際にAMラジオしか無い軽トラに設置して1ヶ月ほど運用していますが、
今のところ問題なく正常動作しています。
→キーONでハンズフリー機器が起動する
→ハンズフリー機器を掴んだスマホがテザリング開始
→ClovaがスマホのWi-Fiを掴んでLINE無料通話を可能にしてくれる。
といった感じです。
もちろん090通話もハンズフリー可能です。
※声による090通話の発着信はできません。
「スリープにします」のメッセージが流れたら再度「電源ボタン」を押してスリープ解除します。
これでClovaは周辺Wi-Fiの再検索を行ってくれます。
あとがき
LINE無料通話に対応したカーナビを購入したほうがスマートなのは間違いないです。
ただしどのカーナビがLINE無料通話対応なのか分からないし、そもそもカーナビは高いです(笑)
お金を掛けずにハンズフリーを構築するならこれしか無いです。
LINE株式会社がさっさと車載機能を開発してくれれば済むんですがね(苦笑)
まだまだ先になりそうです。
まぁでもClovaと一緒に出掛ける理由が出来たので「良し」としましょう。
ドリンクホルダーに置かれたClovaは可愛いですよ。
ちなみに車載電源の確保は各自で解決してください。
12V15Aもあるので何とでもなると思います。
ぜひやってみて!!
道交法の解釈について
運転中の「ながらスマホ」については警察による取締強化がかなり進んでいます。
「ながらスマホ」による交通事故は年間で1000件くらい発生していて、
「ながらスマホ」の検挙数は年間で100万件近くだそうです。
ですが実は「どんな状況なら違反なのか」は明確には定められていません。
道交法の条文にも最低限の事しか書かれていません。
現状では「警察官の判断しだい」で検挙されてしまいます。
検挙されないためのキーワードは「停止」「手で保持」「注視」の3点です。
(運転者の遵守事項)
第七十一条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
五の五 自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。第百二十条第一項第十一号において「無線通話装置」という。)を通話(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。第百二十条第一項第十一号において同じ。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第四十一条第十六号若しくは第十七号又は第四十四条第十一号に規定する装置であるものを除く。第百二十条第一項第十一号において同じ。)に表示された画像を注視しないこと。
【停止】
停止中の通話は違法ではありません。
法律上の「停止」とは「車輪が全く動いていない状態」のことなので信号待ちでも「停止」は可能です。
ただし「検挙時に車輪は完全に止まっていた」と客観的に立証するのは難しく、監視カメラ映像でも無い限り立証は困難だと思ったほうが良いです。
【手で保持】
運転中は「スマホやケータイを手で持っているだけ」で検挙対象です。
「通話していない」事は通話履歴から立証可能ですが、
「画面閲覧(画面は見ていません)」に関しては立証不可というのが現実です。
ましてや「運転手が1人」で「警察官が2名以上」なら証人不在で完全敗訴します。
【注視】
「画面を見ていた時間」は関係ありません。
「画像を表示できる機器」の画面を見ただけで「注視」と解釈されます。
これも【手で保持】と同様で「注視していません」と立証するのは困難です。
(1) 携帯電話使用等(交通の危険)
罰 則 3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
反 則 金 大型12千円、普通9千円、二輪7千円、原付6千円
基礎点数 2点
(2) 携帯電話使用等(保持)
罰 則 5万円以下の罰金
反 則 金 大型7千円、普通6千円、二輪6千円、原付5千円
基礎点数 1点やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用(警察庁)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html
いずれにせよ法的に争えば時間やお金を消耗しますので、
やはり「警察に目を付けられない」のが一番です。
ハンズフリー通話なら「手で保持」「注視」を避けられます。
スマホを手に持たなければ運転中の通話は合法です。
車を運転するなら、
「声だけで操作できる環境」を早急に作る必要があります。